退屈なコトは
システムに任せて、
今日はみんなで
定時に帰ろう

WHAT IS
SYSTEM?

システムって何ができるんですか?

その質問に、エンジニアのほとんどがこう答えるでしょう。
「何が というか、何でもできます。」

でも、
あたりまえですが、システムを使っても怪我は治せません。
壊れた機械も直せません。
朝起きたときにちょうどいいタイミングでご飯も用意してくれません。

…そう考えると、
システムって案外、何もできないのかもしれません。

人には人の、システムにはシステムの得意分野があります。
人って、複雑な作業は得意だけど、単純作業は苦手。
すぐに飽きて能率が下がったり、簡単なミスをしてしまいがちです。
逆にシステムは、複雑な作業は苦手だけど、単純作業は超得意です。

そう、
「毎回(あるいは毎日、毎週、毎月)決まったことを繰り返す作業」
これが、システムの得意とするところ。

例えばショッピングサイトだと

決まった形式で商品を登録して
決まった形式でお客さんに買ってもらって
決まった形式で管理画面に表示する

これを注文を受けるたびに行います。
あとは「人」がその商品を出荷さえすればOKです。

ここでちょっと意地悪を。

決まった形式で商品を登録せずに、
半角入力欄に全角で価格登録をする
その商品をお客さんが購入する

すると、どうなるでしょう?

「エラー」

…再起不能です。

このように
人にはなんてことのない、ちょっとした違いでシステムは動かなくなります。
ただし、
ルールに沿ってきちんと交通整理をしてあげると、
人にはできない速度と正確性で確実に作業をします。

なので、
「これっていつも同じ作業をやってるな。面倒だな、どうにかならないかな」
そんなルーチンワークがあるなら、一度、仕組み化できないかを考えてみてください。
もし仕組み化できそうなら、それはシステム構築すべきものかもしれません。

「システムは“単純作業”が得意って言ったわりに、だいぶ複雑なことやってるじゃない。」
ここまでの話でそんなふうに思ったあなた。

例えばこの写真を見てください。

草むらに立つ二人の男性。
あなたから見て、どちらの男性が手前に立っていますか?

あなたにとってはなんてことのないこの質問。
システムの頭ではこんなふうに理解しています。

大人の男はだいたい同じ身⻑

体型も同じくらい

右は顔が大きく、左は顔が小さい

また、全体的に右が大きく、左が小さい

よって、右のほうが手前にあると考えられる

そう、
システムがややこしい理由は、分かりきったことを細かく細かく分けて考えるから。
細かく分けることがややこしいだけで、システム自体が複雑なわけではないのです。

SYSTEM
HUMAN

AI(人工知能)が発達したら、
「人」が要らなくなる?

AIの進化が目まぐるしい近年、ロボットの力でどこまでできるかを日々競っています。
そして、今後さらに進化が進み、人工知能が人間の頭脳に近づいたとき、「人」の仕事がなくなると懸念されています。

でも、本当にそうでしょうか?

システムが「人」に近づくということは、システムが「人」と同じ間違いをするということです。
計算ミスをするシステムなんて、価値がないと思いませんか?

システムは
「人」が苦手な部分を
補うための「ツール」です。

「ツール」は「人」が「使う」ためのものです。
それなのに、お客様の中には、以前導入したシステムが高額だったからという理由で、システムを中心に仕事の流れを考えているところもあります。

でもこれだと、システムに「使われて」いますよね。

人間は、
私たちが思っている以上に
超高機能です。

だから、つまらない繰り返し作業はシステムに「やらせて」、私たちはもっと頭を使うべきだと思います。

「人」が複雑なことに時間を使えるよう、単純作業はどんどんシステムに「やらせる」。
そう考えると、「システムのあるべき姿」が理解しやすくなるのではないでしょうか。